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雪の華

  
  『雪』それは冬に降る冷たい水の結晶
  『華』それは四季折々に咲き乱れる植物



12月23日
この日は朝からとても寒かった。
布団から顔だけを出して窓を見てみると窓は結露で曇っていた。
目が覚めても寒くて起きたくない朝だった。
でも、今日はとても大切な日、9時から出かける予定がある。
この物語は1通のメールから始まった・・・




12月22日の夜
拓也くん(本名:斎藤 拓也)からメールが送られて来た。
題名:明日、時間ある?
本文
遅くにごめんな
明日の9時から買い物に付き合って欲しいんだけど大丈夫?


私(石井 美佳)はこのメールに「大丈夫だよ」
と返信した。




そして今日 12月23日
9時に待ち合わせ場所へと行き、買い物が始まった。
服を買い、アクセサリーを買い、途中でカフェに入りスウィーツを食べ・・・
2時に買い物は終わった。

拓也「美佳ちゃん、今日は買い物に付き合ってくれてありがとう」

私はこの1言だけで凄く嬉しかった。

美佳「拓也くん、ありがとう。すごく楽しかったよ!」
こんな恥ずかしい言葉は出来れば言いたくはなかった。
でも、この1言だけで今日の事を表すのは出来ない。その位すごく楽しかった。

拓也「はい、1つ目のプレゼント」
そう言ってお揃いのブレスレットをくれた。

美佳「1つ目?まだ何かあるの?」
聞いてみると拓也くんは笑ってこう答えた。

拓也「あと2つ、全部で3つだよ。後はお楽しみ」
優しい声でゆっくりと言った。

美佳「うん。わかった」
満面の笑みで返事をした。

拓也「じゃあ、明日、学校で」

美佳「うん!じゃーね」
お互い笑顔でその日は別れた。


私は家に帰り、今日買った物を全てベッドの上に出した。
美佳「えへへ、拓也くんとお揃いのブレスレット」
表と裏にお互いの名前が彫ってあるブレスレットを見て私は笑みが止まらなくなった。

今日は一生忘れる事のできない日になった。
この気持ちが彼にも届けば良いな・・・




12月24日 今日は終業式
担任の石黒先生「これで今日は終わりだ。みんな事故なく落ち着いて生活すること」
みんな一斉に教室から出て行った。私もその中の1人だった。
緑に囲まれた学校。
入学当時は桜がとても綺麗だった。
夏は緑葉、今は落葉がとても綺麗である。



学校が午前中に終わった為 私は母親と一緒に晩ご飯の材料を買いに行った。
時間はすぐに過ぎ、あっという間に辺りは暗くなり、風が冷たくなって来た。
今晩は真冬並みに冷え込むらしい。
そして明日の朝は雪が降ると言う予想である。

お風呂からあがり布団に入った時に拓也くんからメールが届いた。
『明日の朝6時30分、第一公園で待っています。暖かくして来てな』

私は迷わずすぐに『分かった。じゃあ明日ね』と返信した。




12月25日 朝6時
今日はクリスマスの日
私は携帯電話のアラーム音で目が覚めた。
今日の朝もとても寒い。
吐く息が室内にもかかわらず白くなった。
美佳「さぁ、行こう!」
23日に買った新品の服を着て、コートを着て、お揃いのブレスレットを着け、第一公園へと行った。


夜から降っていた雪は朝には止んでいた。
外は昨日までとは違い一晩にして銀世界へと変わった。
第一公園に私が行くと拓也くんがもう来ていた。

拓也「おはよう、美佳ちゃん」
雪を掃った木製の椅子に座り拓也くんはそう言った。

美佳「おはよう、待った?」
拓也くんが掃っておいてくれた椅子に私も座った。

風が吹く度に雪はさらさらと舞った。
誰も居ない公園で最初に口を開いたのは拓也くんだった。

拓也「美佳ちゃんと2人きりで初雪を見たかったんだ」
何も飾らないストレートな言葉だった。

車1台、人1人と通っていない公園に拓也くんの言葉が響いた。
私は返答に少し困った。こういう時はなんて返答すれば良いんだろう・・・

美佳「私も拓也くんと一緒に見れて嬉しいよ」
少し迷ったがこの言葉にした。

拓也「朝だけど・・・メリー・クリスマス!これが俺からの2つ目のプレゼントだよ」

やっぱり声は響いた。そして、心にも・・・

美佳「綺麗なプレゼント・・・ありがとう!!」

プレゼントはこれだけだと思っていた。
その時・・・・

拓也「美佳、3つ目のプレゼントがあるんだ」

一瞬の事だったが私は違和感に気付いた。

美佳「美佳?」
呼び捨てで呼ばれるのは初めてだった。

拓也「付き合っていたのに今までこうやって呼んでなかったから」

急な事でビックリした。

美佳「急にどうしたの!?」
心臓の音が速くなってきた。

拓也「これからは美佳って呼ぶから俺の事も拓也って呼んで良いよ。こっちの方がカップルっぽいだろ!」

この言葉と同時にまた雪が降って来た。
『ホワイトクリスマス』


美佳「綺麗・・・・」
上を向いて静かに降って来る雪を見ていると心が少し落ち着いた。

拓也「美佳、今日からまた俺と付き合ってくれないか?」
雪の降る静かな公園で私は迷わず答えた。

美佳「これからもよろしくね、拓也!」



3つ目のプレゼント
それは今までの中で1番嬉しい『たった1つの言葉』
雪の降る中、2人の思い出はまたここから始まった。
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結羽

Author:結羽
結羽=マイペースな自由人

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