Sound in Heart

今の私がいるのは、昨日の私がいたから。
今の私がいれば、明日の私もちゃんといる。
今が変われば、明日も変わる。
明日は、今の行動で変わっていく。

【Sound in Heart】

私、坂野 未来(さかの みく)は中学校2年生。
私は今、同じクラスで隣の席の林 明日香(はやし あすか)ちゃんの事がとても気になっている。
明日香ちゃんは誰とも話さない、とても大人しい子。
と言うよりも、人を怖がり、逃げているようにも感じられる。
私はそんな明日香ちゃんがとても心配で、気になっている。


私と明日香ちゃんが出会ったのは今年の4月。
2年生になって初めて明日香ちゃんに会った気がする。



新学期が始まってから4ヶ月が過ぎた今、まだ明日香ちゃんはクラスの人と馴染めていないみたい。
そんな明日香ちゃんに私は・・・

『明日香ちゃん、一緒に集会に行こう』
月に1・2回ある集会に私は明日香ちゃんを誘った。
断られるのを覚悟で誘ったが、明日香ちゃんは迷いながらも「うん」と言ってくれた。
会話は無く、ただ一緒に歩いているだけ・・・、それでも私は嬉しかった。

この日を境に、私達の距離は少しずつ縮まった。


私はそう思っていた・・・・・。



数日後、終業式の日に私は明日香ちゃんの本当の気持ちを知った。

夕方、私は忘れ物を取りに学校へ行った。
その帰りに、学校の中庭にあるベンチに独りでいる明日香ちゃんを見つけた。
その時、私の体は自然と中庭へ進んだ。

『明日香ちゃん? まだ帰ってなかったんだ』

もう誰もいないと思っていた明日香ちゃんは急に声を掛けられて凄く驚いていた。
「未来ちゃんも、まだ帰ってなかったんだ」

私は『忘れ物を取りに』と言いながら明日香ちゃんの隣に座った。

「そうだったんだ」と言った明日香ちゃんは普段よりも少し明るく感じた。


数十分後、5時を知らせるチャイムが学校中に響き渡った。
『もう5時か。そろそろ帰ろうか』そう言いながら私は立ち上がった。
続いて明日香ちゃんも立ち上がった。でも、さっきまでの明るさが同時に消えてしまった。


私と明日香ちゃんは、川沿いにあるT字路の分かれ道まで一緒に帰った。
その時もやっぱり会話は無かった。
『じゃあね明日香ちゃん。また新学期にね』
私は手を振って分かれ道を進んだ。

その時・・・
「待って!」と言い、明日香ちゃんは私を呼び止めた。
今まで聞いた事のない明日香ちゃんの大きな声。
私は凄く驚いた。
不安と真剣さが混ざったような顔。こんな明日香ちゃんを私は初めて見た。
『どうしたの?』 私は驚いたのと同時に凄く動揺した。

「えっと・・・、その・・・」
明日香ちゃんは再び不安そうな顔をして下を向いてしまった。

「もし・・・、もし、迷惑じゃなかったら・・・2学期から一緒に学校に行こう」
この言葉を聞いて、私はなぜ明日香ちゃんから明るさが消えたかがすぐに分かった。
きっと、この言葉を言う勇気がなかった。もしくは、この後の私の返事を怖がっていたのかもしれない。
明日香ちゃんの言葉から物凄い勇気を感じた。

そして私は、明日香ちゃんに満面の笑みで『うん!良いよ!!』と答えた。
私の返事を聞いて安心したのだろう。
明日香ちゃんも満面の笑みで「ありがとう!未来ちゃん!!」と言ってくれた。
約束した時の明日香ちゃんは今まで以上に明るく、輝いていた。

『じゃあ、私からも1つ約束・・・』


2つの約束を交わした後、私達は互いの分かれ道を進んだ。


約束通り、私と明日香ちゃんは2学期から一緒に登校した。
そして、クラスでも少しずつ話すようにもなった。



あれから2年後。
今日は高校の入学式の日。

川沿いのT字路にある満開の桜の下で私は友達を待っていた。

「ごめんね未来。待った?」
その友達は、私と同じ制服を着て大急ぎで走って来た。

『おはよう明日香。珍しく遅刻?』
遅れた理由を聞いてみると明日香は「忘れ物を取りに」と笑いながら答えた。


高校に着き、私達は別れてクラス分け表を見た。
「あったよ未来!また同じクラスだよ」
クラス分け表を2人で再確認した私達は抱き合って喜んだ。


学校の帰り道。T字路の分かれ道で私達は立ち話をしていた。

『あのね、明日香に手紙を書いたんだ』
私がそう言うと、明日香もカバンの中から手紙を取り出して「私もだよ」と笑った。
「実はね、今日遅れた理由はこの手紙を家に忘れたからだったの」
私も笑いながら『そうだったんだ』と言った。
明日香には言わなかったが、実は私も手紙を取りに1度家に帰っていた。

お互い手紙を交換した。
その場では読まずに、私も明日香も家に着いてから読むことにした。

最後に、明日からも一緒に登校する事を再び約束して、お互い分かれ道を進んだ。


END



お待たせしました! ようやく完成しました!!
時間が無かった為、物凄く簡単になってしまいました。そこの所はご了承下さい。
今回は、今までやった事のない事をやってみました。
まず、この小説の語り手は未来です。
『』は、未来のセリフ。
「」は、明日香のセリフ。という感じで作ってみました!
追記には、2人の手紙の内容が書いてあります。気になる人はそちらも見て下さい。
【未来の手紙】
明日香へ

私達が出逢ってからもう2年が経ったよ。早いね(笑)
手紙となると何を書けば良いのか凄く悩むね。

高校でも同じクラスが良いよね。

中学2年生の時に明日香に出逢えて良かった。
明日香を明るい子に変える事が出来て凄く嬉しかった!!

明日からもよろしくね(≧▽≦)


坂野 未来


【明日香の手紙】
未来へ

初めて手紙を書くから何を書けば良いのか凄く悩んだよ。

高校での未来と同じクラスが良いな。


急だけど、「ありがとう未来」
私、中学1年生の時はほとんど学校に行ってなかったんだ。
2年生の時に、未来と出逢えて本当に良かった!
未来と出逢えてなかったら今の私は存在しなかったと思う。
「本当にありがとう」

また明日ね。


林 明日香




追記まで読んで下さってありがとうございます。
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