Pallet 第1話/はじまりの言葉

Pallet(パレット)シリーズ始動!!
このシリーズは、【Last White】【愛の色】の続編となります。
過去、この作品を読んで下さった方は、このまま読み進んで下さい。
【Last White】ならびに【愛の色】をまだ読んだことの無い方は、先にLast White、その後に、愛の色を
読んだ上で、
【はじまりの言葉】を読むことをお勧めします。
前置きが長くなりましたが、ここから先は本編となります・・・




きっかけは、愛里の一言だった。
「私の家で、シェアハウスしない?」
高校3年の夏、愛里の一言から、この物語は始まった。

愛里の両親が仕事で家を空ける為、両親からの了承を得た上で、シェアハウスをすることになったのだ。
基本的に出入りは自由。家事や買い物は愛里を中心に分担。
男女4人、一つ屋根の下での生活がここに始まります。



高校3年の夏ということは、大学受験や就職活動の時期。
愛里と私(千夏)は、同じ大学で同じ学科を希望。歩は、文系の大学を希望。
和弥は、趣味でやっていたフリーダイビングのインストラクターの資格を取得する為に、ダイビング施設でアルバイト中。


「あー、入試終わって、結果待ちのこの時間が嫌い・・・」
「身構えてても、疲れるだけだよ。それに、チョコ溶けちゃうよ」
私と愛里は試験を終え、今は数日後に郵送される合否結果を待つ状態だ。

チョコレート菓子を口にポンと入れ、難しい顔をしている愛里。
その姿を見るだけの私。


「・・・よし、サイクリングがてら海に行こう!」
「・・・はい?」
連日35℃以上を越える猛暑日かつ炎天下の中に行こうというのか・・・。
でも、家の中で緊張しながら結果を待つよりは、気分転換がてら外にいた方が健康的か。


時刻は14時を回り、最も暑い時間帯。
愛里の家から自転車で15分程の所にある海岸にやってきた。
夏休み期間の為、海水浴客が多く訪れ、賑わっていた。
「和弥も歩も、18時頃には帰れるって」
「了解。連日暑いから、晩ご飯はスタミナ料理にしようか!」


高校生活最後の夏休み。
私にとっては、これまでにない最高の夏休み!!



数日後、私と愛里の合格通知が届いた。
結果は両者とも合格。

月日は流れ、季節は秋。
歩も第一志望の大学に無事合格。
和弥は、見習いインストラクターとして、日々研修中。
既に経験者の為、『日々復習』と和弥は笑顔で話してくれている。


そして、季節は冬。
卒業式当日。
式を無事に終え、教室で担任と最後のホームルーム。
『3年生は、あっという間だ』と春に言われた私達。
2年生から担任もクラスメイトも変わらない。
2年間の思い出で担任が語ってくれた。
私達はただただ聞き、いつしか担任も生徒も涙を浮かべた。

『最高の生徒達に囲まれて、最高の卒業式を迎えられた。幸せな毎日だった。ありがとう』

頭を下げた担任に、私達は泣きながら拍手をし続けた。
このクラスも今日で終わり。
頭では誰しもが解っている。
でも、何でだろう。
また、ここに来てしまいそうな居心地の良さは・・・。
離れ難い、この空間は・・・。

後ろ髪を引かれながらも、私達は教室を出て、それぞれの未来へと歩み始めた。


愛里と一度別れ、それぞれ自宅に戻った。
翌日、私は再度愛里の家に入った。
『ただいま』
初めて言った言葉に、少し気恥ずかしくなる。

その言葉に愛里は微笑み『おかえり』
と応えてくれた。


真っ白なキャンパスにそれぞれの色で描いていく、これからの未来。
楽しみな、私達の未来。
卒業式シーズンなので、パレットシリーズの始動を決めました!
【Last White】【愛の色】は第0話、0.5話みたいな扱いですね・・・。

今年、卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます!!!


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